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 グローカル第3号

 巻頭の言葉
 『グローカル』第三号の発刊にあたって
 
 フェリス女学院大学大学院国際交流研究科は、今年3月、最初の前期課程修了者8名をだすことができました。国際交流研究科 設置後3年目をむかえた今年は、後期課程に2名、前期課程に13名、研究生2名が学んでおり、国際交流研究科は順調に進展し ているということができます。この『グローカル』の第三号には、この3年間の研究科の歩みが反映されています。
 第I部の「座談会」は、昨年12月14日に7号館の教室で開催された「生涯教育の場としての大学院教育」と題するパネルディスカッションを記録した ものです。本大学院には、社会人として仕事をもちながら大学院で学びたい人のために、関内のYMCAにサテライト教室を開設しており、この夜間と土曜 日を利用して数人の院生と科目等履修生が学んでいます。この座談会はそうした社会人の院生がどのような動機で大学院に入ったのか、院生として何 を学んでいるのかなどについて大変興味のある話をしてくれています。当日は、本学のオープンカレッジ登録者を中心に生涯教育に関心のある30人近い 方が出席されました。参加者の中には本年度、科目等履修生となった方もおられます。
 第II部には、本研究科においてはじめて修士論文を提出した8人の院生の論文の要旨が掲載されています。国際交流研究科という新しいタイプの、 しかも社会人、および社会人経験者が多い大学院で、どのような修士論文が提出されるかについては、私たち教員も大いに注目しておりましたが、論文 要旨を読んでいただくと明らかなように、国際交流研究科にふさわしい多彩なテーマの論文がでそろいました。なお論文の原本は大学図書館に保管され ており、希望者は閲覧することができます。
 第III部の「書評と研究」は、昨年同様、夏休み前に開かれた院生の研究会での発表内容をまとめたものです。発表者は全員が前期課程の2年次生 で、現在、それぞれこれらのテーマにもとづいて修士論文を作成しています。研究会と『グローカル』への執筆は院生の研究活動の進展と修士論文の作成 に有益であり、今後もつづけていく予定です。
 国際交流研究科では、本年度から秋季の入試をはじめ、10人の応募がありました。その中には今回も社会人としての経験が豊かな受験生がふくまれ ています。山之内靖前研究科委員長が前号で述べているように、本研究科の生涯学習センターとしての性格は今後も強まっていくものと思われます。

2003年11月12日

大学院国際交流研究科長
高村 直助
目次

第1部  座談会

 
 

生涯教育の場としての大学院教育   出席者   司会

 教授  山之内 靖
     教授  横山 正樹
     院生  伊藤 美幸
     院生  川添 慶一郎
     院生  木下 ひろみ
     院生  林 直理
     科目等履修生  本間 喜久子
     科目等履修生  山口 麻子

第2部  修士論文要旨

 

持続可能な労働のあり方とは 
    ―ワークシェアリングを手がかりとする考察―

木下 ひろみ

平和学としての国際交流 
    ―グローバリゼーション時代における自治体国際化の意義と課題―

林 直理

脱「開発」コミュニケーションの平和学的考察
   〜フィリピンなどに見る新たな共同性の構築へ向けて〜

平井 朗

抗日戦争期における重慶の重工業建設
    ―重工業都市形成への出発点―

望月 有希子

敗戦前後の日本窒素興南工場

安間 いずみ

オーストラリアにおけるスコットランド系移民
   ―オーストラリアの国民形成過程とスコティッシュ・アイデンティティの変容・同化―

山口 智裕

母乳のダイオキシン汚染対策に関する研究
   乳児哺育法についての20〜30歳代女性への意識調査を中心として

山本 真弥

テレノベラとアルゼンチン社会
  〜90年代におけるアルゼンチンテレノベラの変化に見る社会背景とフィクションの関係〜

渡辺 杏子

第3部  書評と研究

 

ヘッジ・スクール(hedge school)をどう捉えるか 
    ―アイルランド民衆教育への一考察

石垣 里絵子

消費主義という文化イデオロギー

市橋 亮子

女性に対する暴力について 
    ―DV,ストーカー加害者の特性から暴力根絶を考える

岩ア 仁美

日本の女性の地位向上における女性NGOの活動と国連 
    ―国連加盟前後を中心に―

楳木 春子

グローバル化と日本の中小企業 
    ―ミクロ的視点の導入―

堀場 幸子

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