| 巻頭の言葉
『グローカル』第七号の発刊にあたって

本グローカル第7号には、2007年度に国際交流研究科博士前期課程を修了した田丸幹代子さんの修士論文の概要を掲載いたしました。テーマは遺伝子組み換え食品の安全性に関する報道と情報公開です。半年間、英国に留学し、当地および欧州連合(EU)の遺伝子組み換え問題、とくに遺伝子組み換え商品に対する市民の態度や政府の政策の形成に及ぼすメディアの影響につい て学び、日本と比較しています。
同じく博士前期課程2年生で現在、ニュージーランドに留学中の永井絵理さんから、「ニュージーランド留学記」が寄せられました。ニュージーランドはキューイをはじめ珍鳥の宝庫であり、永井さんはこうした環境政策について研究しています。今回の留学は語学力をさらに磨くことがメインです。
さらに博士前期課程1年生の土井幸江さんは、温暖化防止のために国際社会が実施しているク リーン開発メカニズム(CDM)の実態について研究しています。土井さんは、CDMの目的に温暖化防止とともに開発途上国の持続可能な発展の促進がうたわれていますが、市場原理のもと、前者が優先され、後者がおざなりになりかねないと指摘します。
本研究科博士前期課程では、社会人の方が履修しやすいように「長期履修制度」「修了レポー ト」を採用しています。2008年度は前期課程に4名の院生を迎えますが、うち2名は男性で長期履修制度を活用します。これは履修期間が4年と通常の倍になり、じっくり研究テーマに取り組んでもらうためです。
本大学院は、専門的な研究者の養成とともに、高度な教養や専門的知識をそなえた実務者、社会人の養成に力を注いでいます。ぜひチャレンジしてみてください。
2008年3月31日
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