馬橋 憲男
 Norio UMAHASHI

研究分野

国際関係論

テーマ&メッセージ

 国連とはなんのためにあり、どのような存在か、特に私たち市民やNGOの視点から研究しています。そして日本の市民の声を国連が中心となって取り組んでいる平和、開発、環境、人権のグローバル問題の解決に活かし反映させるにはどうしたらよいか試行錯誤しています。
趣味:土いじり、散歩、野鳥を眺めること(「観察」までゆきません)、テニス、音楽

学歴

1970年 上智大学外国学部卒業
1997年 名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了

主要業績

「二つの「反グローバリゼーション」が問いかけるもの」フェリス・カルチャーシリー ズNo.3『異文化の交流と共生―グローバリゼーションの可能性―』翰林書房、2005年
『新しい国連―冷戦から21世紀へ』(共編著)有信堂、2004年
『国連とNGO―市民参加の歴史と課題』有信堂、1999年

■授業内容
 授業では講義、少人数の演習(ゼミ)とも「自己の再発見!」を一番の目標に掲げています。狭い日本や地域に限定された高校までと異なり、皆さんの舞台は「世界」です。多様な人々、価値観、考え方のなかであらためて主体的かつポジティブに自分を見つめ直しましょう。きっと、本当に自分がやりたいこと・学びたいこと、自分に最適で地球にも優しいライフスタイルが見つかるはずです!
 そのために、まず世界でいまどのような事が起こっているか学習します。新聞やテレビで毎日報道されていることです。皆さんも募金協力したスマトラ沖地震と津波、イラク戦争、何億もの子どもたちを蝕んでいる児童労働・売買春と子ども兵士、地雷、温暖化で沈み行く島国、それに日本の刑務所問題や難民対策などなど。次にこうした主に開発途上国で起こり、一見私たちに関連のない問題が実際にはどのように結びついているか考えます。そして、こうした問題を国際社会が協力して解決するにはどうしたらよいか、地球レベル、国レベルだけでなく、私たち一人ひとりが「地球市民」としてできることを模索し実践します。
 1・2年生の「基礎ゼミ」、3・4年の「専門ゼミ」では、ゼミ生が主体となり運営します。世界で起こっているホッとな問題からゼミ生が各自テーマを選んで研究・発表し、みんなで議論します。例えばイラク戦争と米国の単独行動、日本の国連安保理常任入り、北欧のパパ・クォーター制度(父親育児休業制度)、遺伝子組み換えと地産地消、貧困とフェアトレードなどです。グループ研究・発表をすることもあります。ゼミでは、お互いに価値観や意見が異なることを認め合った上で、ひとつの目的に向かってどのように話し合い交渉したらよいかにも重点を置いています。

*講義情報*
「平和と人間の安全保障A」
 タコ焼きを食べながら、「このタコはどこで採れたの?」と考えたことはありますか。その約7割がアフリカのモロッコ産でした。日本の需要に応えるために乱獲が進み資源が枯渇してしまい、現在は中国産に切り替わっています。これはほんの一例に過ぎません。私たちが伝統的な日本食と思い込んでいるものも、その多くは海外から輸入しています。この講義では「食を通して考える日本と世界」をテーマに、「エビと日本人」「多国籍な学校給食」「タコ焼きは知っている」「遺伝子組み換えってなに?」「日本の低い食料自給」「フェアトレードという南北の架け橋」など私たちの日常生活における相互依存の実態を見つめ暮らしを通して国際協力を実践します。


■ゼミ生からのメッセージ
 先生は、いつもゼミ生一人一人の意見を尊重してくださっているので、ゼミ全体が活発で、且つひとりひとりを認め合っている和気あいあいとした雰囲気です。
 ゼミ生達は、国際協力活動や国際問題に興味を持っていて、国連やNGOのシンポジウムやボランティアに参加する人も多くいます。参加者の話をゼミの中で聞けるのも大変貴重ですし、刺激も受けられます。またメーリングリストを活用してそれらのシンポジウム等の情報をお互いに共有し合っています。ゼミ合宿では、1泊2日で熱海・江ノ島・葉山等自然に囲まれながら楽しく学び、温泉・卓球・プール等で思いっきりリフレッシュできました。それぞれの合宿でゼミ生の個性がさらに発揮されるのも良くも悪くも楽しみのひとつです。みんなが自然と集まって旅行やお食事に何度も行きたくなる仲間を作れたので、ますますゼミの時間が楽しみでした。(2004年度卒業生)


■活動
 専門ゼミでは毎年、コンパや合宿を行います。ゼミとは異なる雰囲気のなかお互いによく知り合い親睦を深めます。人間の価値は、狭い意味での学校の成績だけでなく、コンパや合宿を企画運営したり、部活や大学祭に汗水流したり、困った人のためにボランティアをすることなど総合的に判断されるものであることを知ってもらう機会となればと思っています。

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