廣石 望
 Nozomu HIROISHI

研究分野

新約聖書学・キリスト教神学

テーマ&メッセージ

 西欧文明の形成に大きな影響を与えたキリスト教を、その原典資料である『新約聖書』その他に遡って、現代の諸問題を横目でにらみながら研究しています。主たる研究分野はイエス、パウロ、そして福音書。大学ではチャプレン(大学つき牧師)を兼ねています。
趣味:料理、水泳、学生たちのお世話

学歴

1995年 東京大学 大学院 人文科学研究科 西洋古典学専攻 博士課程
2000年 スイス国チューリヒ大学 神学部 新約聖書学専攻 博士課程(神学博士)

主要業績

・Performatives Reden von Erfahrung. Eine hermeneutisch-exegetische Studiezur narrativen Metaphorik der Gleichnisreden Jesu (Inaugural-Dissertation, Universitaet Zuerich, WS 1998/99)
・Basileia Gottes und die Gleichnisreden Jesu. Ein Versuch der Verhaeltnisbestimmung, in: The Journal of Global and Inter-cultural Studies No. 4, Ferris University (March 2002)
・「マルコによる福音書」、大貫隆・山内眞(監修)『新版・総説新約聖書』日本キリスト教団出版局、2003年

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■授業内容
 ゼミは2006年度から開講されます。宗教は、古代から現代に至るまで、国際的な多文化世界において、個人と社会のアイデンティティと価値観を形成する上で大きな影響を与え、また同時に、異質なものとのせめぎあいの中で、自らも多様な変容を遂げてきました。その諸相を、とりわけキリスト教に軸足を置きながら、宗教が果たしてきた役割と限界、および将来的な可能性に向けて考察します。

*講義情報* 「世界宗教論」
 現代日本社会は、じつはマルチ宗教の社会です。いろいろな宗教団体や擬似宗教的な情報があり、私たちのニーズに応じた選択肢は、既成宗教からオカルトや占いに至るまで、非常に多様です。じつは原始キリスト教が成立した古代末期の東地中海世界においても、状況は似たようなものでした。キリスト教は、古代人の多様な宗教的なニーズに対応する選択肢の一つだったのです。この講義では、ヘレニズム時代の密儀宗教、占いや奇跡的治癒その他の民間信仰、皇帝を含む支配者に対する崇拝、哲学と宗教の入り混じったありさまなどの、原始キリスト教の「宛先」となった人々をとりまく宗教的な文化環境をスケッチ風に概観します(2005年度の主題は「神なる皇帝への崇拝」でした)。

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